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第33回コミセミレポート

皆さん、こんにちは。コミセミ委員の片桐です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて今回のコミセミは第31回のコミュニケーションセミナーにも登壇いただきました
宮崎誠司先生をお招きして「現場での判断!~診て聴いて触って評価して記録することの重要性~」
と題してお話いただきました。
まずは学長より宮崎先生の紹介から始まりました。
先生は現在、東海大学体育学部教授、全日本柔道連盟医科学委員会副委員長
またシドニー、アテネオリンピックなど12年間ナショナルチームの柔道チームドクターでもご活躍されていました。
そんな先生のお話を聞く機会は滅多にない時間です。
今回も多くの方(卒業生、在校生併せて約80名)に参加いただきました。
病名から入るのではなく、症状から確定
診断していく!
系統立てて行うのがいい!
常に疑問を持つ!
総合的な判断で行うのが大事!
選手と向き合っていく中で、病院での診療とは違い
何でもできる(画像診断や治療的に)状態ではないスポーツ現場で
「どうやって判断し、何が出来るのかと常に考えていた」とのことでした。
足関節(前距腓靭帯損傷、Jones骨折)、膝関節(前十字靱帯断裂、内側側副靭帯損傷、膝蓋骨脱臼、膝蓋大腿関節障害など)の損傷を中心に
病態、問診時の注意事項、治療法をお話されました。
「常に解剖を頭に入れて所見を見ていく、思い込みは失敗のもと」
と症例を交えて、お話いただきました。
また症状を見て診断しても
「何か違うなという違和感は大事である。
そのためには多くの経験(1例1例をしっかり見て記憶(記録)をすることが必要である。 」
・問診の前から確定する手段は始まっている。
・患者さん(選手)との信頼関係が大切でいろんな情報を引き出す。
・とにかく色々な可能性を説明する。
・痛み(症状)だけで画像上、何もないということがよくある。
・考えられること(基礎解剖含め)をすべて説明する。
ともお話されました。
そして画像検査に関しては
「何かを見つけるということはもとより、可能性のあるものを否定するという意味もある」
と仰っていました。
予後に関しては、「将来どうなるのか?」と頭に入れて説明しなければいけない。
スポーツ活動や仕事をストップさせるのも医療者としてやらなければいけないし
この状況でどうやって出来るのかを考える事も医療の専門家として必要になる。
また総合的な判断から構造の変化の確定、治療方針の決定をしていく。
過去の体験にとらわれず、その経験から総論的なこと(解剖や局所の変化)を考えて
思い込むことなく、基本的診察手順を繰り返して判断していく。
最後に
扶(ふ)氏医戒之(しいかいの)略(りゃく)(緒方洪庵訳)※を提示され
自己研鑽をして、患者さんに役立つ事を考えていきたいと締めくくられました。
※ベルリン大学教授フーフェランドの著書「医学必携」を「扶氏経験遺訓」として翻訳し
さらに医師の心がけを「扶氏医戒之略」としてまとめられたもの。
質問は柳敏雄(17期)先生
今回は米田柔整専門学校同窓会のご協力のもと開催しました。
同窓会会長の平岩一郎先生より
「宮崎先生のお話を拝聴することができ、米田の卒業生で良かった。ありがとうございました。」
とお礼が述べられました。
最後に米田實学長より
「宮崎先生は現場人間で、医療と現場をつないでいる数少ない医師です。
そんな先生のセミナーを聴くことができ有意義な時間でした。ありがとうございました。」
今回も3月の宮崎先生のセミナーと同じく、多くの内容を110分で
そしてポイントを分かりやすく説明いただき、大変勉強になりました。
宮崎先生が患者さん、選手に寄り添い、尽くしている、お姿を想像することが出来ました。
皆さんも、「診て聴いて触って評価して記録する」ことを再認識することが出来たのではないでしょうか。
一つ一つ丁寧に患者さん、選手をみて、説明して伝えて治療する。
この繰り返しを当たり前に行って行きたいものです。
そのためにも医療環境の流れを知り、効果的な評価
コミュニケーション、適切な治療計画、ゴール設定など
自分の持っている全てを提供して、先を読み、目標を立て
実行することを忘れず過ごして行きたいと思いました。
宮崎先生、お忙しい中、本当にありがとうございました。
次回は平成30年10月28日(日)に川村展弘先生(55S卒)より講演していただきます。
内容は「介護施設における柔道整復師の役割」についてお話いただく予定です。
詳しくは9月の案内で詳しくお知らせしますのでお待ちください。
それではまた10月にお会いしましょう。
コミセミ委員 片桐
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