米田柔整専門学校は、柔道整復師を育成する3年制の専門学校です。
60年を超える歴史を持ちつつも、
常に最新の知識・情報・技術を学ぶことのできる環境を用意し、
業界を引っ張る存在でありたい。
一流の判断、一流の施術を行える
信頼できる柔道整復師を輩出したい。
このような想いを胸に、今までも、これからも
柔道整復師を目指すあなたを全力でサポートしていきます。
教育理念・三つのポリシー
米田柔整専門学校の思い
「佛手仏心」
初代校長、米田一平の言葉で「仏のような手、仏のような心で患者さんに接する」という医 療人を目指すうえで備えてほしい理念であり、柔道整復師として生涯にわたって地域での信 頼を得て、社会貢献できるような”真のプロフェッショナル”育成に力を注いでいる。
本校が求める入学者とは、「真剣に柔道整復師になりたい」という思いを持っている方であり、その志が高い入学者を受け入れたいと考えている。また、入学者に求める人間性としては「素直さ」を持ち合わせており、不器用でも構わないので「一生懸命に努力する覚悟」を有する者である。さらに、本校の「教育理念」に共感し、柔道整復師としての知識・技能はもとより、豊かな人間性と社会性を兼ね備えた医療人となることを目指す方を求める。
本校の職業教育の特色は、「医接連携」であり、医師との連携の下、患者さんを適切な方 向に導く医療人として必要な総合力の基礎の修得を目指す。柔道整復師の専門性を追求する ためには、生命を脅かす危険性を推測する力を獲得しておく必要があり、この優先順位を軸 に、患者さんに寄り添うことのできる人間性と社会性を養う。言い換えれば、骨・筋・関節 等、運動器損傷の「スペシャリスト」であるだけでなく、患者さんの生命を守れる医療人と して、いわゆる「ジェネラリスト」の能力を持つことで、国民の保健衛生の増進に寄与する とともに、広く社会に貢献する有為の人材を育成することを目的とする。
本校の存在意義は「卒業生が患者さんへの施術を通して社会に貢献すること」であり、そ のために 3 年間をかけて基盤を築き上げることにある。本質的に目指すのは知識、技術の習得及び国家試験の合格ではなく、地域社会で役に立つ柔道整復師になるという「意識の高さ」 が日本一の卒業生を輩出することである。卒業生から「米田柔整の学生はやはり素晴らしい」 と言っていただけるように、米田柔整専門学校の「質」を高め続けていく。
ご挨拶
みなさまへのメッセージ
米田 忠正
佛手仏心-これは初代校長、米田一平の言葉で「仏のような手と仏のような心で患者さんに接する」を意味します。この言葉は現代においても、医療の道を志すすべての人に必要な心構えであると思います。仏の手は、優れた能力を示しています。
仏の心は、すべての患者さんに自分や自分の家族が受けたい医療を提供することを意味します。
医療の原点は、視診、触診です。
近年、On line 診療が話題になっています。
遠隔地でも医療機関へ行かなくても、問診と簡単なデータの提供だけで医療行為を行うことができます。
一方で視診、触診のない医療は甚だ不完全で、On line には限界があります。
どうか皆さん、私どもの学校で最新の医療知識を習得し、技術を磨きましょう。
米田柔整専門学校 理事長 米田 忠正
柔道整復師の先人から学んだ
超絶コミュニケーションスキル
米田 實
学長の米田 實です。
私は今年で満74歳、医師になって50年になりますが、年を追うごとに頼って下さる患者さんが少しずつ増え、そのご縁もだんだん深くなってきていることを実感しています。
思い返すと、私は小さな頃から柔道整復師の人たちが周りに沢山いる環境で育ちました。柔道は小学校の頃に、柔道家で柔道整復師でもあった祖父から手ほどきを受け、その後も柔道とも関わりを持ちながら現在に至っています。
今、医師としての現在があるのは、柔道整復師の先人から、患者さんとの触れ合いの現場や、柔道場、そして他のいろいろな人生の場面で肌と肌で触れあうような感覚を通して学んだことを、積み重ねることができたお陰であると思っています。それは、医学の教科書や文献に書かれている知識だけでは得られない、深い味わいがあります。もちろん、医学知識も大切ですが、知識(knowledge)はいくら積み上げても、いくら新しくても所詮は知識以上のものではありません。
しかし、当校では更に、単なる知識を超えた「コツ」と「智慧」(wisdom)を臨床経験が豊富な教師陣から学ぶことができます。そのヒントは実は柔道場に裸足で立って感じたり、受け身をしたり、柔道着を着て相手と組み合うときに袖と袖から伝わる感覚にもあるのです。柔道の感覚が「智慧」のヒントだなんて?と思うかもしれませんが、実は柔道整復師の先人は、この柔道だけでなく地域の患者さんを中心とした人たちとの間で「感じ方」と「伝え方」を磨き、進化した現代のITネットワークにも勝る双方向コミュニケーション能力を高める秘伝を残してくれたのです。この能力は、これからの厳しい医療環境や予防医学の現場でも、柔道整復師が地域社会で活躍するための大きな武器になっていきます。この道筋で、当校は、皆さんを過去から未来へ連綿と続く「柔整ワールド」に招待します。
「文武両道」が教育の理想ともされていますが、本当にそうでしょうか。勉強ができてスポーツも万能でも心が温かいとは限りません。ガリ勉タイプやスポーツに優れた人の中には、人を蹴落とすことは得意でも、人を助けることには関心がない人もいます。これではいくら勉強やスポーツができても社会の役には立ちません(こういう人を「徳のない人」といいます)。
江戸時代初期の人で「近江聖人」と後に言われた儒家である中江藤樹は、「文武両道」では足らない、「文武一徳」を目指して初めて社会に役立つと言っています。そんなに勉強もスポーツもできなくても、一生懸命やっていきながらそのよいところを前向きに生かして行けば、勉強もスポーツも、本人はもちろん、周囲の人たちや社会の役に立つ「徳のある人」になれるのです。
またそれにはよい仲間もあった方がよい。よい仲間と懸命に一つの目標に向かっていくと、初めて見えてくるものもあるし、その中から後でジワーッと効いてくる良い縁も生まれてきます。その良縁を繋ぎ繋いで地域にしっかり根を張っている先輩の姿も目標になるでしょう。当校では、よい仲間(同級の友)とのよい縁も多く得て欲しいと願っていますし、教員でもある諸先輩からは良い仕事と人生のスタイルも学んでいって欲しいと願っています。人生における本当の智慧やよい縁、そしてよい仕事人生に関心のある方は、ぜひ当校の門をくぐって、先人の残した「智慧」に学んでみて下さい。
当校では先代理事長・校長で父の米田一平が残した言葉、「佛手仏心」が伝えられています。仏の心で仏のように優しいことをしていこうという意味でしょうか。インドで生まれ中国を経て飛鳥時代に日本に伝わった仏教は、特に鎌倉時代に日本独自の発展を遂げて我々日本人の心に深くしみこんでいます。その心は、天台宗の法華一乗の教え「草木国土悉皆成仏」が基盤で、この真の意味はすべての人にも物にも幸せがくるようにという、世界の宗教の中でも非常に平等を重んじる優しい教えです。「共に生きる」「共に還る」とも言いますね。仏教では「お布施」はさせて頂くもの、という心が大切と教えています。お金を差し出さなくても、笑顔を向ければ「顔施」(ゲンセ)ですし、優しい言葉をかければ「言辞施(ゴンジセ)」です(あわせて和顔愛語ワゲンアイゴともいわれています)。
地球環境劣化や地球全体の平和が大きな課題になってきている中で、この日本の仏教の考え方は今の世界を救う力があるのではないかとも世界中で言われてきているようです。また日本には、神道に代表される、まっすぐで素直なことが尊重されるという伝統もあります。神道の基本とも言われる、「清い」(または浄い)・「直い」(なおい)・「正しい」という言葉は5月の風のようにさわやかですね。道場で正座して姿勢を正すとすがすがしい気持ちになるのも同様のことがあるのでしょうか。
中国(武漢)にはじまったcovid-19(新型コロナウイルス)は、これからの医療や社会を大きく変えていきそうです。医療や介護の分野では特に、「三密」を避けてはできないことも多く、現場は混乱しました。しかし、直接人と人とが対峙して心を通わせるという、私が先人の柔道整復師から学んできたアプローチは、「三密」を避ける中でもできることも多いと感じていますし、長いコロナ騒ぎの中でも頑張っていらっしゃる柔道整復師の方も数多くいらっしゃいました。
私自身も、日本発の柔道整復師と柔道からは、皆さんとともにまだまだ多くのことを学んでいきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願い致します。
多逢勝因 縁尋機妙 安岡正篤
春の夕 絶へなんとする 香を継ぐ 蕪村
沿革
米田柔整のこれまで
1928年に米田柔整専門学校のルーツである「米田道場」を創設。
1960年に「中部柔整専門学校」(現:米田柔整専門学校)を創設以来60年以上、柔道整復師の専門学校として多数の卒業生を世に送り出してきた当校の沿革をご紹介します。
1928年 |
昭和3年 |
米田松三が施術所を併設した「米田道場」を創設 |
1951年 |
昭和26年 |
「米田診療所」開設、院長に米田一平就任 |
1954年 |
昭和29年 |
「米田診療所」開設 院長に米田一平、副院長に米田達也就任 |
1959年 |
昭和34年 |
米田一平が新たに「米田道場」を開設 |
1960年 |
昭和35年 |
4月 |
名古屋市西区において「中部柔整専門学校」を創設 初代校長に米田一平、副校長に米田達也就任 |
11月 |
「中部接骨学会」を創設 |
1978年 |
昭和53年 |
4月 |
校名を「中部柔整専門学院」に改称 |
1980年 |
昭和55年 |
3月 |
卒業生1,000名に達する |
1984年 |
昭和59年 |
4月 |
夜間の柔道整復科の修業年限を2ヶ年から3ヶ年に変更 |
1985年 |
昭和60年 |
科名を柔道普通科(昼間)、柔道専科(夜間)に改称 |
1989年 |
平成元年 |
3月 |
卒業生2,000名に達する |
1990年 |
平成2年 |
4月 |
柔道普通科の修業年限を2ヶ年から3ヶ年に変更 校名を「米田中部柔整専門学院」に改称 |
1991年 |
平成3年 |
10月 |
理事長に米田實、校長に米田達也、校長代理に米田忠正が就任 |
1993年 |
平成5年 |
4月 |
校舎竣工、現在地に移転 科名を柔道整復科第1部(昼間)、第2部(夜間)に改称 |
1994年 |
平成6年 |
4月 |
専修学校設置認可 校名を「米田柔整専門学校」に改称 名誉校長に米田達也、校長に米田忠正、副校長に船戸嘉忠が就任 |
1995年 |
平成7年 |
3月 |
米田新道場竣工 道場名を「米田柔整専門学校 米田道場」に改称 |
1997年 |
平成9年 |
4月 |
学校法人米田学園設立認可 設立者を学校法人米田学園に変更 理事長・校長に米田忠正、学長に米田實が就任 |
1998年 |
平成10年 |
3月 |
卒業生3,000名に達する |
1999年 |
平成11年 |
米田達也先生逝去 |
2003年 |
平成15年 |
6月 |
附属臨床実習施設「米田接骨院」竣工 |
2006年 |
平成18年 |
3月 |
卒業生4,000名に達する |
4月 |
校長に萩野泰道が就任 |
2014年 |
平成26年 |
4月 |
校長に岩間よしゑが就任 |
2015年 |
平成27年 |
8月 |
増築棟竣工 |
2016年 |
平成28年 |
2月 |
改修棟竣工(全面新校舎となる) |
3月 |
米田接骨院を新校舎1階に移転 |
4月 |
卒業生5,000名に達する 米田道場改修 |
2020年 |
令和2年 |
6月 |
米田塾開校 |
2022年 |
令和4年 |
4月 |
校長に山本啓司が就任 |
2023年 |
令和5年 |
4月 |
副校長に片桐幸秀が就任 |
学校施設/設備
単科ならではの充実した設備
米田柔整では柔道整復の勉強・研究の各ステージでの教育目的に合った、充実した環境を整えています。
柔道に本気で取り組み、全国大会で毎年好成績を収めている柔道部(特練)を有する米田柔整は、その環境も非常に充実しています。316畳もの広さを持つ独立した道場は、天井から自然光を採り入れ、空調設備も充実。明るく快適な環境で練習に専念できます。
米田道場は授業や柔道部で使用するだけでなく、NPO法人「柔道で育む心と身体」による地域の子どもたちへの柔道教室も行っているため、学生や子どもたちが安全で快適に柔道を行えるような工夫がされています。
筋トレ用のバーベルをはじめ、各種トレーニング機器が揃ったトレーニングルーム。
米田柔整の学生であれば、昼休みや放課後、クラブ活動の時間などに利用できます。
身体づくり、体力維持はもちろん、効率のよいトレーニングを自ら体験したり、トレーニング指導の練習などを行う場としても人気のスポットです。
「スポーツトレーナー育成プログラム」の授業でも使用しています。
昼休みや休憩時間に学生が自由に使えるスペースです。
授業で分からなかったことを教え合ったり、ちょっと息抜きをしたり、いつも学生たちが集う賑やかな場となっています。
単科ならではの専門性を極めてきた米田柔整の知の積み重ねを感じることができるメディアセンター。
柔道整復に関する専門書や歴史的な書物から新刊雑誌まで、豊富な蔵書が揃っています。
人体の仕組みや施術を映像で学ぶためのビデオ・DVDもあり、メディアセンター内で見ることができます。
また、国家試験サポートの一環として、現役で国家試験を合格できなかった場合の再チャレンジサポート希望者にもメディアセンターを解放。
学生たちの学びをサポートする場となっています。
柔道整復における治療法(施術)は、施術者自身の「手」で行うものがほとんどです。
柔道整復の「整復法」「固定法」から、骨折・脱臼他様々な症状に対応する施術の整復法・固定法など、様々な施術を実技実習室で、実技を通して身につけます。
柔道整復師になるためのカリキュラムでは、解剖学・生物学をはじめとする、基礎医学を1年から3年まで3年間かけて学びます。
グループ学習や模型などを使用する授業に適して基礎医学実習室では、すべての基本となる人間の身体の仕組みをしっかり体得し、臨床実習、柔道整復師資格取得へと深めていきます。
学生の臨床実習の場として、平成15年に附属臨床実習施設 米田接骨院を設立。
平成28年4月には新校舎OPENに伴い、学校と同じ館内へ移設しました。
実際の患者さんを相手に臨床実習を行います。
柔道整復師の実務を間近で経験しながら、専門技術を磨くことができ、また患者さんと直接触れ合える、学生にとって大変貴重な場所となっています。
また、在校生が怪我をした際も、一般の患者さんと同様に施術を行っています。
情報公開
第三者評価/情報公開
●米田柔整専門学校は職業実践専門課程として認定されています。
・第1部 認定証(jpg形式/590KB)
・第1部 別紙様式4(PDF形式/710KB)
アクセス
名古屋駅から10分の好立地
・名鉄本線「東枇杷島」駅下車徒歩5分。
・名鉄本線「栄生」駅下車 名鉄病院口改札から徒歩8分。
名古屋駅より車で10分ほどの場所に位置し、通学には好立地条件です。
〒451-0053
愛知県名古屋市西区枇杷島二丁目3番13号
☎(052)562-1210