駒沢大学でプロ野球選手を目指していましたが、肘や肩に限界を感じたことをきっかけに「ケガで苦しむ選手を出来る限り減らしたい」と思いました。
アメリカでアスレティックトレーナーの資格を取りましたが、「日本の医療現場で働きたい」という想いと、「死ぬまでに一度は日本のプロ野球界で仕事がしたい」という想いから、日本で柔道整復師の資格を取ることに決めました。
米田柔整を卒業後は、念願叶って「中日ドラゴンズ」のコンディショニングスタッフに就任。現在はコンディショニングコーチとして働いています。
私がこの仕事に就けたのは、いろいろな方との出会いに恵まれたこと、そして、アメリカで取得したアスレティックトレーナーの資格だけでなく柔道整復師の資格を取ったことのお陰だと感じています。両方の資格を持つスタッフは私だけなので、球団の中でも貴重な存在になっていると思います。
現在は1軍と2軍あわせて80人くらいの選手を、10人のトレーナーと5人のS&Cから成るコンディショニンググループで担当。選手の身体能力の強化やコンディションを向上させるだけでなく、セルフケアでケガを予防することの重要性など、コンディショニングについて選手を教育しています。
この仕事は限られた施設の中で行うため、時間や場所を考えて全体を動かす能力が必要です。また、選手のコンディションをしっかりと把握してケガの予防に努め、普段の何気ない仕草や表情などを観察するのも仕事のひとつです。ケガを隠す選手も多いので、コミュニケーションの充実をはかるよう、常に心掛けています。